グラフ 胎児奇形の映像診断
水頭症と水無脳症
永谷 みどり
1
,
井手 信
1
,
浜田 悌二
2
Midori Nagatani
1
,
Taiji Hamada
2
1聖マリア病院産婦人科
2久留米大学医学部産婦人科教室
pp.4-5
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206738
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超音波は胎児に対する非侵襲的かつ安全な検査法として,胎児各臓器の異常診断に汎用され,治療方針を確立することさえも可能になってきた。頭蓋内異常についても例外でなく,代表的中枢神経系奇形である水頭症(hydrocephalus)は重症であっても治療可能であるのに対し,水無脳症(hydranencephaly)は現状では治療不能であり,両者の鑑別は重要である。今回は主に,われわれが経験した水無脳症について,超音波像を中心に報告する。
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