臨床医のプライマリ・ケア 周産期とプライマリ・ケア
超未熟児の分娩対策と保育
池ノ上 克
1
,
村上 直樹
1
,
蔵屋 一枝
1
,
茨 聡
1
Tsuyomu Ikenoue
1
1鹿児島市立病院周産期医療センター
pp.381-385
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206618
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新生児医療の急速な進歩は,われわれの産科医療に新たな問題を投げかけてきた。それは,呼吸循環系をはじめとしてすべての器官が未熟で,きわめて弱々しい1,000g未満の超未熟児の生育が可能となり,その結果,超未熟のintact survivalをめざした妊娠,分娩の管理を余儀なくされてきたことである。
そこで今回は,昭和52年から56年までの5年間に鹿児島市立病院周産期医療センターで取り扱った出生体重1,000g未満の超未熟児の臨床的検討を行ない,小さな胎児の予後をさらに改善するための参考にしてみたい。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.