産婦人科医療--明日への展開 周産期適応と性差
未熟児保育と性差
内藤 達男
1
Tatsuo Naito
1
1国立小児病院新生児科
pp.281-287
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206791
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"Neonatal mortality,the male disadvantage"1)と指摘される如く,新生児早期より早や,"坊やよ,弱きものは沙なり"と宣告される。これは,新生児全体についていわれることであるが,未熟児に限ればどうであろうか?やはり,女児の方が有利であろうか?この辺を探る目的で,今回,文献上のデータと,著者らの施設における若干のデータを検討してみることにした。
まず,死亡率(生存率)の性差を検討し,次いで,未熟児に比較的よくみられる合併症のうち,仮死,脳室内出血,RDS,ウィルソン・ミキティ症候群,先天性心奇形,細菌感染症,低血糖症,染色体異常,および未熟児網膜症のそれぞれの死亡率,罹病率の性差について調べた。
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