指標
妊卵着床機序に関する研究
富永 敏朗
1
,
岸本 善文
2
,
木下 幹久
2
,
加藤 隆郎
2
,
村松 拡巳
2
,
矢野 樹理
2
,
川口 周利
2
Toshiro Tominaga
1
,
Yoshifumi Kishimoto
2
1福井医科大学産科婦人科学教室
2京都大学医学部婦人科学産科学教室
pp.853-859
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206525
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妊卵の着床はトロホブラストと子宮内膜細胞との間に一定の順序にしたがって起こる一連の現象である。このような連続的過程の研究は観察方法が難しく,ヒトの場合はもちろんのこと,汎用されている実験動物においても,着床の機序については不明の点が多い。
筆者はヒトの着床機序の解明の手段として組織培養を導入することを思いつき,協同研究者らとともにトロホブラストおよび子宮内膜細胞の形態と機能並びに両細胞のinteractionの観察を試みてきた。とくに組織培養では両細胞のinteractionを動的かつ連続的にとらえることが可能であり,着床のモデル実験として有用であろうと考えたからである。
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