Modern Therapy 合併症の母体と新生児リスク
心疾患の母体と新生児
松浦 俊平
1
Shumpei Matsuura
1
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
pp.165-168
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206397
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心疾患を合併した妊産婦は,うっ血性心不全や肺水腫の発生など母体のriskが存在するため,心予備能の評価にもとづいた妊娠継続可否の決定や母体管理が行なわれねばならないが(松浦,1978),妊娠を続行する場合も低出生体重(SFD)児の出生頻度が高いなど,児への影響がしばしばみられるために,Gluck (1970)は母体の心疾患合併をhigh risk neonateの主要因子の一つとしてあげている。よって,主として児のriskやその対応について考えてみたい。
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