研究
東洋医学にみる婦人科腫瘤の解釈
三浦 於菟
1
Oto Miura
1
1国立東静病院内科(漢方研究室)
pp.53-56
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206379
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中国に発達し,江戸時代までわが国の主流であった東洋医学では,子宮筋腫をどのように認識し,治療していたか,「興味ある問題である」。しかし歴代の東洋の医学書には,子宮筋腫という病名は見あたらないようである。西洋医学とは異なる病因病理理論体系のうえに発達した東洋医学において,西洋医学の病理学に基づき命名された子宮筋腫という名称が存在しないのは,むしろ当然のことといえよう。そこで,子宮筋腫を腹部腫瘍としてとらえ,その東洋医学的認識を中心に述べてみることとしたい。
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