実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた
子宮内膜のホルモン反応性判定の標識marker
加藤 順三
1
Junzo Kato
1
1帝京大学医学部産婦人科学教室
pp.533-538
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206068
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子宮内膜のホルモン反応性を検討するアプローチは種々あるが,これらをまとめると表1のようである。ホルモン負荷による子宮の特定反応,形態学的,とくに光顕的所見は,従来,日常臨床上常用されてきているところであるが,問題は子宮内膜のホルモン反応性のマーカーとしての特異性と鋭敏性で,近年,ホルモン受容体分析や,特定のホルモン代謝関連酵素を特定マーカーとした生化学的アプローチが今日的意味で注目されている。これらのうちに,とくに問題となっている代表的なものについて,検査法,手技を含めて概説する。
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