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視床下部と下垂体とは漏斗によってつながり,形態学的にも,機能的にも相互に深い関連をもっている。視床下部には多数の大小さまざまな神経細胞が群をつくって存在し,形態学的には数多い核に分類することができる。それらの核は相互に複雑な線維連絡をもち,全体として植物機能に対応し,ホメオスタージスを円滑に操作しているといえる。これらの核のうち視索上核,室傍核,背内側核,腹内側核,交叉上核,前視床下核,弓状核,前室周囲核などは直接間接に下垂体と深い機能的協調を示す神経細胞の集団といえる。
視床下部と下垂体との間には二つの大きな神経路が存在する。その一つは視索上核と室傍核をその起始核として下垂体後葉へ神経線維を送るいわゆる狭義の"神経分泌路"と呼ばれる神経路で,視索上核下垂体路と室傍核下垂体路とから構成される。この両核の神経細胞で産生されるホルモンはocta peptideであってoxytocinとvasopressinに大別される。核周部でつくられたこれらのホルモンは軸索流動によって後葉に運ばれ,それぞれの神経終末から毛細血管内に分泌される。
Tubero-infundibular dopamine-containing neu-ron system was fluorescent histochemically and electron microscopically investigated using the cat as the material under normal and experimental conditions. The relationship between releasing hormones (RH) for the anterior pituitary and dopamine-containing neuron system was also briefly discussed.
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