新しい視点をさぐる 手術のBlind Spots
性周期と手術
品川 信良
1
Nobuyoshi Shinagawa
1
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
pp.411-413
発行日 1978年6月10日
Published Date 1978/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205843
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性周期と手術という問題は,案外なおざり(等閑)にされている。「月経中に手術をすると,出血が多い」ということが,一般論としていわれているぐらいのものである。また幸い,患者自身も,月経中には手術を受けたがらないが,しかし,それ以外の時期のことについては,きわめて無頓着な人が大半である。
周知のように手術には, 1)寸刻を争う救急手術(cmcrgency surgery) 2)なるべく早く行なわれるべきもの(urgent surgery) 3)特に急ぎはしないが,早晩やらなければならない手術(required surgcry) 4)選択的なもの(elective surgery) 5)任意の手術(optional surgery)の5種を分けることができるが,性周期との関係において,手術時期の選択が許されるのは,もちろん3,4,5の場合である。次に御参考までに,上記の手術の5種類について,簡単に解説を加えてみる。
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