症例
有茎漿膜下子宮筋腫表在静脈破裂により腹腔内出血をきたした1例
吉沢 浩志
1
,
高橋 威
1
,
竹内 正七
1
,
斎藤 憲康
2
,
加藤 政美
2
,
永松 幹一郎
2
Hiroshi Yoshizawa
1
,
Noriyasu Saito
2
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
2厚生連長岡中央総合病院産婦人科
pp.211-213
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205794
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子宮筋腫に起こる続発現象のうち,筋腫表層を走行する血管の破裂により腹腔内出血をきたした症例の報告は,1861年Rokitanskyにはじまり,現在まで60余例が報告されているにすぎず,極めてまれな現象である。今回われわれは急性腹症(腹腔内出血,卵巣腫瘍茎捻転の疑い)と診断し,緊急手術施行の結果,有茎漿膜下子宮筋腫表在静脈の破裂による腹腔内出血であった1症例を経験したので報告する。
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