原著
前処置としてのProstaglandin E2経口投与による分娩誘発
森沢 孝行
1
,
西島 正博
1
,
加藤 芳克
1
,
新井 正夫
1
Takayuki Morisawa
1
1北里大学医学部産科婦人科学教室
pp.207-210
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205793
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Prostaglandin E2の経口剤(以下PGE2)は,その開発以来分娩誘発,促進に広く用いられるようになってきている1,2)。妊娠末期のごとく産婦が陣痛として感じない程度の子宮収縮を生じさせるか,あるいはいまだ解明されていない何らかの内因性因子に変化をおよぼして,頸管成熟をうながすことができれば,分娩誘導は,一層容易になると考えられる。このような頸管成熟効果を主として検討した報告は散見される程度と思われる3〜6)。
そこで,頸管成熟効果を調べるため完全な分娩陣痛をきたさない程度の前処置としてのPGE2経口投与を行ない,Pelvic Score (Bishop)の変化とInduction-Delivery時間(以下I-D時間)の検討を行なった。
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