原著
子宮頸部異常病変における形態別旁基底型異常細胞(ABC分類による)のDNA量の研究—とくにその細胞生物学的意義について
山本 久美夫
1
,
杉下 匡
1
,
佐々木 寛
1
,
天神 美夫
1
,
五十嵐 優子
2
Kumio Yamamoto
1
,
Yuko Igarashi
2
1佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科
2佐々木研究所附属杏雲堂病院細胞診
pp.69-75
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205767
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最近多くの分野の種々の病変について,顕微分光測光法を用いて細胞核DNA量を測定した研究報告が行なわれ,婦人科領域の多くの病変についてもすでに多数の研究報告が行なわれている。また各病変に応じたDNAヒストグラムの特徴もかなり明らかにされつつある。
それらの研究は現在の時点においては,主に細胞診断学的な役割りに主眼がおかれているため,個々の細胞の形態的特徴とそのDNA量の関連性についてはほとんど言及されていないようである。
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