指標
産婦人科領域における最近の抗凝固療法
品川 信良
1
Shinryo Shinagawa
1
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
pp.753-763
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205673
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最近,DIC (disseminated intravascular coagu—lation)ということが,かなりやかましくいわれ,この考え方で説明や治療のうまくできる症例が少なくないためか,わが国の産婦人科医の間でも,抗凝固療法に対する関心は,かなり高まってきている。その一つの証拠といってもよいのであろう。さる昭和52年1月28日,杏林大学の藤井(久),鈴木(正)両教授のお世話で,東京都市センターホールにおいて開かれた第215回日本産科婦人科学会関東連合地方部会の全演題は,抗凝固療法に限られたほどである(本誌第31巻第7号参照)。そのさい私も,「産婦人科領域におけるヘパリン療法の経験」と題してお話をさせていただいたが,もう少し範囲を拡大して,産婦人科領域における抗凝固療法全般について,最近の知見の一部を整理してみたい。
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