疾患の病態と治療 女性のバイオリズムとその異常
間脳・下垂体のバイオリズム(総論)
入江 実
1
,
高橋 清久
1
Minoru Irie
1
,
Kiyohisa Takahashi
1
1東邦大学医学部第一内科
pp.765-773
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205674
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バイオリズムは生命現象の本質である。生体の示すリズムとして数多くのものが知られているが,それによって生命現象が絶えることなく営まれる。生体の発育,成熟,老化などの諸過程に,また生体が新しい環境へ適応していく過程に,このバイオリズムが重要な機能を営んでいることが,近年のChronobiologyの発展によって明らかにされてきている。
生体のもつ多くのリズムはその周期性を異にするものが多い。心臓の拍動のように非常に周期の短かいものから,月あるいは年を単位とするものまで存在する。しかしながら,生体にとって最も重要であると考えられ,しかも動植物界に広く存在する共通のリズムは約24時間を周期とする日周期リズムである。
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