薬の臨床
分娩時腟会陰切開・裂傷部縫合創に対するTochinomine Bの治療効果
下里 直行
1
,
田原 祥功
2
,
西川 義雄
3
,
山口 龍二
3
Naoyuki Shimozato
1
,
Yoshinori Tawara
2
,
Yoshio Nishikawa
3
,
Ryuzi Yamaguchi
3
1町立大淀病院産婦人科
2町立大淀病院中央検査部
3奈良県立医科大学産婦人科
pp.177-179
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205573
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分娩時の腟会陰切開・裂傷部縫合創の疼痛が産褥婦の歩行,体位変換,排尿排便動作,悪露交換,授乳などの行為をさまたげ,快適であるべき産褥期を不快なものとしている場合が少なくない。従来から,この疼痛の軽減をはかるため,多くの産科医により腟会陰切開方法や創の縫合方法が検討されてきた。
他方,縫合創が炎症性治癒過程をたどるという理由から,非ステロイド系鎮痛・下熱剤や消炎酵素剤に代表される薬物的療法が試みられ,その治療報告が数多くなされている。
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