今月の臨床 産婦管理—on callに応える
分娩室
28.会陰裂傷の縫合
吉沢 浩志
1
Hiroshi Yoshizawa
1
1新潟大学医学部産科婦人科
pp.998-1000
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901417
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今日の分娩管理では必要に応じた会陰切開術と縫合による適切な会陰保護が行われていると思うが,分娩に対する考え方はアクティブバース,ラマーズ法などに代表される産婦の希望も多様化して,中には会陰切開術をことさらに忌み嫌う風潮がない訳でもない。無用な会陰切開術は批判されて当然であるが,会陰裂傷の避けられない場合もあり,分娩に関わる人たちがお互いに理解し,協力し合って無事な分娩となるように心がけたい。
分娩に際して会陰・腟裂傷による担当医からのon callを想定すると,肛門粘膜や直腸粘膜に及ぶ大きな裂傷,腟円蓋に達する深い裂傷,血腫などが発生した場合になろう。
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