特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
産科
1.会陰切開縫合術・会陰裂傷縫合術
関 博之
1
H. Seki
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.347-352
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002105
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会陰切開は,ルーチン化して行うのではなく,会陰裂傷のリスク因子を有する症例に限って行うことがよい。会陰切開には,正中切開,正中側切開,側方切開の3つの方法があるが,正中側切開がリスク&ベネフィットの観点から最も優れており汎用されている。会陰裂傷は経腟分娩の53~79%に発症し,裂傷の深さにより第1度から第4度までの4つに分類されている。会陰切開も会陰裂傷も縫合の基本は同じで,① 創部の左右の組織の層をきちんと合わせて縫合すること,② 原則として,止血を確実に行い,死腔を作らないようにすること,③ 強く結紮し過ぎないこと,④ 創部の消毒をきちんと行うこと,の4点を留意して行う。
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