特集 実地臨床における胎児胎盤機能検査法とその判定基準
MEによる胎児胎盤機能検査法とその判定基準
太田 孝夫
1
,
佐藤 直樹
1
,
沖永 荘一
1
,
荒井 清
1
Takao Ota
1
1帝京大学医学部産科婦人科学教室
pp.563-566
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205446
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胎盤は胎児の発育のために呼吸,循環,排泄,栄養,代謝,内分泌,免疫等広範な機能をはたしているが,一旦これらの機能に障害が発生すると様々の病態を呈することは広く知られている。すなわち比較的軽度なものは潜在的胎児仮死,胎児仮死,胎児発育不全となり極度に機能低下すれば子宮内胎児死亡という不幸な転帰をとる。胎児胎盤機能検査法の目的とするところは,これらの病態の早期発見にあるが,ここでは広義の胎児仮死のMEによる検査法とその判定基準を分娩時と妊娠中とに分けて述べる。
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