特集 産婦人科手術のポイント
VII.手術手技--境界領域
腸の手術
信田 重光
1
1獨協医科大外科
pp.1056-1057
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205337
- 有料閲覧
- 文献概要
婦人科系で腸の手術が行なわれる場合は,①婦人科系疾患(特に腫瘍)で腸に浸潤性または高度に癒着している場合,②婦人科系疾患の診断で開腹したら女性性器附近の腸の腫瘍(たとえば空腸平滑筋腫など)が存在していた場合などであろう。 この場合,多くは下腹部正中切開で開腹されていると考える。したがつてもし視野が十分に得られない時には,皮膚切開を,臍の左側をまわつて上腹部に延長して差支えない。
腸の手術は数多くあるので,まず手術手技の基本的な注意から腸手術のアウトラインを述べる。
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.