特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
乳腺炎の手術
泉雄 勝
1
1群馬大第2外科
pp.1034-1035
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205328
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急性乳腺炎は多くの場合,授乳期,とくに産褥期に多い。ことに初産婦の場合に多いが,その理由は,初産婦は乳管閉塞による乳汁うつ滞を起こしやすく,また乳頭部皮膚が脆弱で,乳児の吸収によりき裂や糜爛を生じやすく,これが細菌感染門戸となるためである。この他に処女や非授乳期の中・高年婦人で乳輪周辺に炎症,膿瘍を起こすことがあるが,これは乳腺実質でなく乳輪下のmontgomery腺の感染が原因と考えられる。
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