特集 外科外来マニュアル
私の治療
胸部
急性乳腺炎と慢性乳腺症
真栄城 優夫
1
1沖繩県立中部病院外科
pp.721-723
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208001
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急性乳腺炎
□概説
急性乳腺炎は,新生児にみられることもあるが,多くは授乳期に,乳頭部の小裂傷からの逆行感性染によつて起こり,乳房皮下,乳腺内,乳腺深部後面(図1,2,3)などに膿瘍を形成する.ブドウ球菌によることが多く,連鎖状球菌がこれに次ぐ.感染の初期には,授乳を中止し,冷罨法と抗生物質を使用するが,5日以上も臨床症状の持続するものは,膿瘍形成を考慮し,試験穿刺を行う.膿瘍の存在が確認されたら,切開,排膿を行う.
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