特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
陥没乳頭の形成手術
泉雄 勝
1
1群馬大第2外科
pp.1036-1037
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205329
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陥没乳頭とは,乳頭が突出せずに逆に陥凹して,その凹窩内に乳管が開口した状態で,俗にいう"めくら乳"である。軽度のものは乳頭のマッサージ,牽引によつて一時的に突出可能であるので,妊娠中に十分これらの操作を行なつておけば,その後は乳児の吸着により授乳可能となる。しかし陥没乳頭は乳頭周辺皮下の炎症を起こしやすいので,その適切なる処置ならびに感染予防を考慮する必要があるが,このような感染を繰り返すもの,高度の本症では妊娠期に入る前に形成手術を必要とする。
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