今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして
子宮の手術
子宮奇形に対する手術
牧野 恒久
1
1東海大学医学部専門診療学系産婦人科学
pp.719-721
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100322
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はじめに
子宮奇形に関する手術のほとんどは,妊孕性の改善がその目的である.したがって,術中・術後にいかなる合併症が皆無であっても,最終の目的の妊娠がもたらされなければ子宮形成術の意味はない.世を上げて低侵襲医療の時代であるが,後述する腹式子宮形成術と子宮鏡による子宮中隔切除はその臨床目的と妊娠予後が根本的に異なる.安全な婦人科手術とは,子宮形成術に関しては,低侵襲のみを優先とする手術では決してない.
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