年間テーマ--診断から治療へ 妊娠成立の異常
妊娠成立機序研究の現況と将来
林 基之
1
Motoyuki Hayashi
1
1東邦大学医学部産科婦人科学教室
pp.339-345
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205176
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1961年3月「妊娠成立機序に関する臨床的ならびに基礎的研究」の宿題報告を発表して既に15年を閲した。当時,将来像についても触れているが,研究方法の開発にかなりの進展が見られてきたため,いくつかの新知見が得られるようになつた(表1)。特に胚細胞に対する培養技術の進歩と,その核や細胞質の微細構造が分明し,オートラジオグラフィーやアイソトープ追跡法により,代謝面での解明にも役立つてきている。本稿では大ざつぱに現況分析をするとともに,将来,いかなる方向にこの研究が進展していくか予想像も展開しておきたい。
詳細は日木医師会雑誌73巻4〜40頁に「哺乳類卵の受精前後の動態に関する研究」として発表してあるから参照せられたい。
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