原著
妊娠末期の自然収縮波およびoxytocin prostaglandin投与時の胎児心拍変動と予後
千村 哲朗
1
Tetsuro Chimura
1
1山形大学医学部産科婦人科学教室
pp.223-226
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205154
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Latent fetal distressの早期診断法はきわめて重要であるが,胎児・胎盤機能不全の検査法の中で,母体に各種薬物を負荷し,その結果出現する胎児心拍変動patternをもつて胎児・胎盤機能の指標とする方法がある。
負荷物質として子宮胎盤血流量の減少を起こすneosynephrine, oxytocin,胎児頻脈を起こすatropine(vagal blocker)などが臨床的に検討されてきたが,後者に関する成績では胎盤機能検査としての価値は否定的である。
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