Japanese
English
薬剤の臨床
Oxytocin"S"の使用経験
Clinical use of oxytocin "S"
一宮 勝也
1
,
田口 又也
1
,
田中 暎雄
1
,
岡 吉弥
1
Katsuya Ichinomiya
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室
pp.675-678
発行日 1961年8月10日
Published Date 1961/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202475
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Ⅰ.はしがき
脳下垂体後葉ホルモンの多くの研究の結果,oxytocinの子宮筋及び乳汁射出に対する作用が明確になると共に,vasopressinとの分離がなされ天然後葉より抽出したoxytocinは産科領域に於いて安全に使用されるに至つた。1953年,du Vigneaud等によつて合成に成功してから,子宮収縮剤の発展は急速に広まり,分娩誘発,陣痛微弱,産褥時の出血,人工流産時の出血及び帝王切開時などに安全に使用されて居り,現在では泌乳不全の改善や,分娩予知についても,研究とその応用が試みられている。
この報告では合成oxytocin剤であるOxyto—cin"S"(三全)を,人工妊娠中絶時の出血,産褥時の大出血,帝王切開時及び分娩誘発等に使用した成績について述べた。
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