年間テーマ--診断から治療へ 発育の異常
低出生体重児発生の予防・治療・問題点
多田 裕
1
Hiroshi Tada
1
1東京都立築地産院小児科
pp.195-199
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205148
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低出生体重児の中には,体重が少ないばかりでなく,在胎期間も短い真に未熟な児と,在胎期間は比較的長く諸臓器の機能もある程度成熟しているが体重のみが少い児が含まれている。したがつて,最近では両群を総称して用いられていた未熟児という言葉は,低出生体重児と置きかえ,在胎期間が短く,真に未熟性が問題になる児のみを未熟児と称するようになつている。
ここでは,両群を合せた低出生体重児につき,その出生頻度の変遷と,出生原因,生後の異常や必要とする治療法につき,当院の成績を中心に述べてみたい。
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