年間テーマ--診断から治療へ 性徴の異常
性徴とその支配因子
坂元 正一
1
,
水野 正彦
1
Shoichi Sakamoto
1
,
Masahiko Mizuno
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.95-102
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205132
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われわれが何によつて性を識別しているかを考えると,まず第1の根拠は,性器そのものに見られる形態的特徴であり,また第2の根拠は,性器以外の個体全体に関係した身体的,精神的あるいは機能的特徴である。
いうまでもなく第一のものは,「1次性徴」と呼ばれるもので,それを代表するのは,男では陰茎,陰嚢,睾丸,副睾丸,輸精管,精嚢,前立腺などであり,これに対して女では陰唇,腟,子宮,卵管,卵巣などであり,通常男女の区別は1次性徴をもつてする。
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