年間テーマ--診断から治療へ 性徴の異常
動物の性徴の異常
相馬 広明
1
Hiroaki Soma
1
1東京医科大学産婦人科
pp.133-136
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205140
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哺乳動物においてもヒトに見られると同様,先天的な性徴異常ことにintersex (間性)が出現する。たとえば実験的に性ホルモンを妊娠動物に投与したり,パラビオーゼを行つたりして,intersexの誘発を行つてもなかなか成功しない。
それなのに自然に発生したFreemartin現象や真性半陰陽,仮性半陰陽などが哺乳動物にみられているが,その臨床分類をあげてみると表のようになる(表1)(Hafez)。そして半陰陽の性腺は精巣組織から卵巣組織まであり,明瞭な発達を示すものもあり,全く判別のつかないものもある。仮性半陰陽は一方の性の性腺を示すのに,外性器や二次性徴は反対側の性徴を示す。
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