今月の臨床 月経とその異常
月経とその発来のメカニズム
2.初経の時期と第二次性徴
黒島 淳子
1
Junko Kuroshima
1
1東京女子医科大学第2病院産婦人科
pp.385-387
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900362
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視床下部—下垂体—卵巣系の働きのなかでnega—tive feedback機構の視床下部における感受性の低下によると考えられるGnRHの分泌増加,さらに神経内分泌系の抑制解除とgonadotrophinの分泌増加,卵巣ホルモンE2の増加を招き,一方では副腎性ステロイドの増加も生じ,身長の急進,陰毛,腋毛の発生,皮下脂肪の増加などの第二次性徴の出現となり,初経の発来へと結びつくと考えられる。また初経も年々早傾化がみられていたが,最近はほぼ停止して来たようにもいわれており,それらにつき検討したい。
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