総合講座 産婦人科と腎機能
腎移植とその問題点
北川 龍一
1
Ryuichi Kitagawa
1
1東京大学医学部泌尿器科
pp.707-711
発行日 1974年10月10日
Published Date 1974/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205087
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎不全末期患者の治療法として透析療法と腎移植があることは衆知の通りである。
透析療法に関しては,近年医療保護の体勢がととのい,患者は身体障害者としての援助が与えられ,従来もつとも問題となつていた経済的負担が軽減されるに及んで,その数も飛躍的に増加していることは喜ばしいことである。しかしながら,透析の効果は一時的なものにすぎず,患者は一生涯「透析」からぬけ出ることは不可能であり,その精神的負担は決して少なくない。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.