総合講座 産婦人科と循環
リンパ循環の本態と障害
阪口 周吉
1
Shukichi Sakaguchi
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.363-367
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205037
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1622年にGasparo Aselliがイヌの腸間膜で始めてリンパ管を発見して以来,リンパ系に関する多くの研究がなされてきた。しかしリンパ系の有する特性などによつて実験や研究方法に制約があるため,ほかの脈管系に比し充分な発展をとげるには至らなかつたが,1952年にKinmonthがlymphographyを発表したことにより急速に進展し,今日この領域も次第に注目を浴びるようになつたのである。
このようなリンパ学研究の現状を概括するのが本稿の目的であるが,特に産婦人科医が当面する問題を中心に述べてみたい。
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