薬の臨床
慢性頸管炎における高周波凝固と冷凍手術—特にNeuzymおよびGynelan-Powderの併用療法について
金岡 毅
1
,
清水 潤司
1
,
岡田 悦子
1
,
関場 香
2
Tsuyoshi Kanaoka
1
,
Kaoru Sekiba
2
1国立福山病院産婦人科
2岡山大学医学部産科婦人科教室
pp.167-172
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204785
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はじめに
始めて慢性頸管炎の治療に電気凝固(Electrc-coagu—lation)または焼灼(cautery)が用いられたのは1906年Hunnerによつてであるとされている1)。爾来これについての多くの論文が発表され,すでに一つの治療法としてその地位が確立されている。また最近になつて慢性頸管炎の治療に冷凍手術(Cryosurgery)が用いられ始めた。Cryosurgeryはすでに1940年頃Weitznei2)によつて頸管炎の治療に用いられたが,それが手技として完成されたのは1960年代になつて,Ostecgard1,3,4),faloucekら5),Norumら6)などによつてである。ここにおいて慢性頸管炎の治療法としてFaquelin Cauteryを用いたり,Electrocoagulationを用いたり,またCryosurgcryを用いたりすることの理論的裏付ができ上り,各手技の治療効果の比較が行なわれるようになつたことは当然である。
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