薬の臨床
正常周期ならびに無排卵症婦人の尿中LHの動態—Luteonosticonによる連続測定成績
平野 睦男
1
,
吉田 威
1
,
高橋 克幸
1
,
中川 公夫
1
,
鈴木 雅洲
1
Mutsuo Hirano
1
1東北大学医学部産婦人科学教室
pp.1133-1138
発行日 1972年12月10日
Published Date 1972/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204738
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尿中FSHおよびLHの測定方法として現在ひろく用いられているのは,bioassayとradioimmunoassayの2つである。このうちbioassayとしては,FSHはSteelman-Pohley法1),LHはParlow2)のアスコルビン酸減少法(OAAD)法によつているが,bioassayは多数の動物を必要とし,一般臨床検査として簡単におこないうる方法ではない。またradioimmunoassayは高感度ではあるが,設備や操作の上から一般的な検査方法ではない。
近年Schuursら(1970)3)によつて開発されたLuteo—nosticonは10iu/lのHCGを検出することができる,きわめて鋭敏なHCGの免疫学的微量測定法であるが,LHとの交叉反応を利用して尿中のLHを25iu/lまで検出できるため,尿中LHの臨床測定法として脚光をあびるようになつた。
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