特集 婦人科放射線療法
婦人科領域における最近の放射線療法
笠松 達弘
1
,
中西 敬
1
,
恒松 隆一郎
1
Tatsuhiro Kasamatsu
1
1国立がんセンター婦人科
pp.757-763
発行日 1972年9月10日
Published Date 1972/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204667
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戦後,強力な原子炉を利用して,テレコバルト装置が放射線療法に導入された。厚い骨盤の中にあつてしかも広い範囲の病巣を照射せねばならない婦人科の悪性腫瘍の治療が,本装置によつて大きな恩恵をうけ,治療方法でもかなりの変革がなされたことは周知の事実である。
さらに電子加速器の中から,臨床用に設計されたリニアック,ベータトロンが導入されてテレコバルトのもつ長所がさらに拡大し,またX線に比して特異的な線量分布をもつ電子線照射が可能になつた。
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