Japanese
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綜説
最近の眼科領域における薬剤療法
Recent new medical treatments in ophthalmology
北野 周作
1
Shusaku Kitano
1
1日本大学眼科
1Ophthalmological Clinic, Nihon University School of Medicine.
pp.949-954
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207300
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Ⅰ.まえがき
次々に新らしい薬剤による治療法が報告され,実際に何を用いたら最も良いのか迷うほどである。試みに中心性網膜炎に最近良いといわれている薬剤を挙げても,副腎皮質ホルモン,新型V.B1,FAD,ニコチン酸,チオクト酸,パントテン酸,カリクレインなどの血管拡張ホルモン,ダイアモツクスなどの利尿降圧剤,5−オキシン錠,ATP,エンドヨヂン,PVP,コンドロイチン硫酸,新抗ヒスタミン剤など,大変な種類がある。中心性網膜炎の成因によつても,薬物の選択が異つてくるのは当然であつて,要は各種の方法を通覧した上で,case bycaseに応じ,適宜に取捨選択してゆくことと思う。この意味で,本稿ではここ2,3年間に報告された主な薬剤療法を簡単に紹介するに留め,その批判,検討は後日に譲ることにする。
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