特集 婦人科放射線療法
放射線治療の副作用とその対策
山下 久雄
1
,
吉岡 達夫
1
,
田中 幸房
1
Hisao Yamashita
1
1慶応義塾大学医学部放射線医学教室
pp.765-771
発行日 1972年9月10日
Published Date 1972/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204668
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はしがき
放射線治療を行なう場合に副作用のないようにすることが理想的で,特に良性疾患の治療に当つては,絶対に副作用を起こさないようにすることが大切である。悪性腫瘍の放射線療法は,その目的を達成するために相当の大線量を照射する必要があるので,どうしてもある程度の副作用の招来は覚悟せねばならない。
放射線治療の際に発生する副作用には,全身的のものと,局所的のものとがあり,それにまた急性,亜急性,慢性の別がある。すなわち,非常に多岐にわたるが,そのおのおのについて記述し,それらの副作用に対する対策や治療方法についても論及しよう。
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