研究
1羊膜1卵性双胎の分娩介助をして
野村 美佐子
1
1浜田病院
pp.44-46
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203840
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1.はじめに
双胎には,1卵性双胎と2卵性双胎とがあるが,前者は1個の卵から発生し,胎児はそれぞれ1枚の羊膜に包まれ,共通の絨毛膜を有し隔壁は2枚の膜よりなり,後者は2個の卵から発生し,それぞれ独立して羊膜絨毛膜におおわれているため,通常その隔壁は4枚の膜よりなっている.
ところが,まれに1卵性双胎が共通の羊膜腔内に発育し,卵膜の隔壁がなく,単胎と同じ様でいて,その中に2本の臍帯と2胎の胎児のいる場合がある.これを1羊膜1卵性双胎と呼んでいる.
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