特集 産科の救急対策
救急対策のこつ
頸管裂傷
橋本 武次
1
Takeji Hashimoto
1
1国立王子病院産婦人科
pp.345-349
発行日 1972年4月10日
Published Date 1972/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
頸管裂傷の救急対策が強く叫ばれるのは,分娩直後に思いがけない大量出血をきたし,見ているうちに産婦の状態が悪くなり,急速にシッョク状態におちいるからである。そして適切な処置が遅れれば産婦は出血死となる危険性がある。しかし,頸管裂傷といつても損傷部位や大きさによつて必ずしも出血は多くない。今回は救急処置を必要とする場合の処置手順について述べる。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.