症例
発現まれな胎盤血管腫の1例
秋山 直照
1
,
村上 昇
1
,
小林 伸比古
1
,
吉川 直人
1
,
斉藤 雪郎
1
Naoaki Akiyama
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
pp.157-160
発行日 1972年2月10日
Published Date 1972/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204564
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緒 言
胎盤に原発する腫瘍は稀で,良性のものには絨毛血管腫,線維腫,嚢腫,筋腫があり,悪性のものには絨毛上皮腫,中間群として胞状奇胎などがある。胎盤絨毛血管腫(Chorioangioma)はJohn Clark1)(1798)の記載以来,文献に散見するが,本邦では緒方26)(1906)の報告以来約30例を数えるにすぎない。
最近われわれは胎盤血管腫を合併し,妊娠28週で流産した症例を経験したので報告する。
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