Japanese
English
今月の症例
極めてまれな食道リンパ管腫の1例
Report of a Rare Case Diagnosed as Esophageal Lymphangioma
中山 昌之
1
,
山口 加奈子
1
,
坂田 祐之
1
,
下田 良
1
,
綱田 誠司
1
,
岩切 龍一
1
,
藤本 一眞
1
,
水口 昌伸
2
,
高瀬 ゆかり
3
,
桑原 淳生
4
Masayuki Nakayama
1
,
Kanako Yamaguchi
1
,
Hiroyuki Sakata
1
,
Ryo Shimoda
1
,
Seiji Tsunada
1
,
Ryuichi Iwakiri
1
,
Kazuma Fujimoto
1
,
Masanobu Mizuguchi
2
,
Yukari Takase
3
,
Atsuo Kuwabara
4
1佐賀大学付属病院消化器内科
2佐賀大学付属病院放射線科
3佐賀大学付属病院病理
4大町町立病院
pp.1800-1802
発行日 2009年11月25日
Published Date 2009/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101792
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〔患 者〕 59歳,女性.糖尿病・高コレステロール血症の既往があった.検診目的の上部消化管内視鏡検査にて下部食道に黄白色調の隆起性病変を認め,精査希望にて入院となった.
〔食道X線所見〕 下部食道に,長軸方向に長く立ち上がりがなだらかな数条の隆起性病変を認める(Fig. 1).胃噴門側への連続性は認めなかったが,食道胃接合部を出入りしていた.
〔胃内視鏡所見〕 下部食道に,白色~黄白色調の2条の隆起性病変を認めた.空気少量ではより隆起が目立ち,鉗子による圧迫で容易に形が変化し軟らかい病変と考えられた.
近接像では,腫瘍表面は光沢に富み,透明感を有していた.一部には物理刺激によると考えられる顆粒状の血腫の形成を認めた(Fig. 2).
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