薬の臨床
子宮腟部びらんに対するPPC製剤(Eflase)の使用経験
杉森 甫
1
,
立山 浩道
1
,
麻生 誠
1
Hajime Sugimori
1
1九州大学医学部産婦人科学教室
pp.891-894
発行日 1971年8月10日
Published Date 1971/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204482
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最近の酵素化学の進歩にともない,種々の酵素製剤が開発されてきた。子宮腟部びらんに対してもトリプシン,フィブリノリジン,ストレプトキナーゼなど,多種の酵素製剤の応用が発表されているが,今回われわれはPronaseを主成分とするエフレース腟カプセルを使用する機会を得たので,その成績を報告する。
Pronaseは放線菌(Streptomyces griseus)の産生する蛋白分解酵素で,pH 7〜8において強い活性を示し,殆んどの種類のペプチド結合を解離するといわれる。したがつて変性蛋白,フイブリンなどに作用し,分解除去せしめることが期待される。
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