薬の臨床
腟トリコモナス症に対するNimovazole(Nitrimidazine)の臨床効果に関する検討
張 南薫
1
,
国井 勝昭
1
,
斉藤 忠明
1
,
深田 守克
1
Cho Nankun
1
1昭和大学医学部産婦人科学教室
pp.895-898
発行日 1971年8月10日
Published Date 1971/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204483
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まえがき
腟トリコモナス症が,腟内のみならず,広く泌尿生殖器に感染するものであり,配偶者との間の性交感染もあることから,本症に対する治療は腟内の局所治療のみならず,全身投与療法が必要不可欠であり,配偶者同時治療も必要であることは広く認められており,経口抗トリコモナス薬剤が使用されている。
今回,われわれが検討したNimovazoleは化学名,1-(N-β-ethylmorpholine)-5-nitroimidazoleで,化学的には現在汎用されている抗トリコモナス剤Metronidazoleと類似している。
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