薬の臨床
PPC・Eを用いた子宮腟部びらんの治療について
藤森 博
1
,
浅桐 英男
1
,
江口 浩美
1
Hiroshi Fujimori
1
1国立岡山病院産婦人科
pp.715-719
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204084
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はじめに
子宮腟部びらんは,婦人科領域において最もしばしば遭遇する疾患であり,その頻度は大体30〜65%と報告され,初産婦より経産婦によりしばしばみられることは衆知の事実である。
子宮腟部びらんが認められる場合には,まず癌性びらんとの鑑別が特に重要であるが,癌が一応否定されても,出血帯下などの症状が執拗に反復するために,しばしば患者に不安と不快感をもつて年余にわたり悩ませるものである。
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