Japanese
English
研究 Clinical Research
妊娠時の子宮腟部びらん
Erosio portions during pregnancy
石津 俊一
1
Shun-ichi Ishizu
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.619-633
発行日 1963年8月10日
Published Date 1963/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202862
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妊娠中子宮腟部びらんは多いといわれるが,腟部びらんの発生論についてもいろいろ論議されており,腟部びらんと発癌の関係も古くから研究されてきた。一方妊娠中子宮頸部は臨床的にも変化がみられるが,その組織学的変化についても多くの発表があり,一般に妊娠時には頸部上皮の増殖性変化がおこり,さらに上皮内癌または上皮内癌類似の上皮異常が出現するともいわれている。
この研究は臨床統計,コルポスコピーならびに病理組織学的検索を用いて妊娠時の腟部びらんの性格を捉え,さらに頸部組織の妊娠時変化を明らかにするために行なつた。
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