診断と手技
Hysterosalpingography
狐塚 重治
1
Shigeharu Kitsunezaka
1
1神戸海星病院産婦人科
pp.636-644
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204439
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮外妊娠(卵管妊娠)の「レ」線像についてはすでに数回にわたつて発表し3,4,5,6,7)その都度外妊の「レ」線像の特異性とその剔出卵管の「レ」線像と対比して解説した。これらの例が示す通り各例ともそれぞれ何処か異なつた点があり,それなりに特徴的な所見を呈しているが,その基本となるところは数カ所に過ぎないのでそれをまとめてみた。それが図1に示す写真である。写真の下に略図を付し,簡単な説明を付記したので十分理解できると思われるので,紙面の関係もあり,また重複の繁を避けるため,重ねて詳細な説明を加えることは止め今回は「レ」線撮影上の注意,鑑別を要する場合の「レ」線像や比較的珍しい例,自然治癒例などを写真をもととして例示したいと思う。外妊の診断の一助ともなれば幸である。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.