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子宮頸癌根治手術後の感染豫防に關する研究—特に各種抗菌性物質の効果に就いて
狐塚 重治
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1京都大學醫學部産科婦人科教室
pp.422-432
発行日 1949年11月10日
Published Date 1949/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200276
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第1章 緒言
子宮頸癌の外科的療法は長足の進歩を遂げ既にその最高峰に達したと云つても過言ではない.即ちWertheim術式に滿足せず更に着實な足取を以つて解剖學的見地に立脚して改良に改良を加えた結果岡林式術式となり更に三林式術式となつて第Ⅰ度,第Ⅱ度のものは勿論第Ⅲ度程度のものでも手術を遂行する事が出來る樣になつた.從つて手術可能範圍も自然從來よりも一層擴大せられて來た.これは手術に携る者に取つて非常な喜びであるのみならず世界人類にとつても大きな福音であると言わねばならないだろう.
然し斯く手術可能範園が擴大せらる場合に當然考慮さるべき問題として手術的侵襲の個體に及ぼす影響がある.
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