特集 良性腫瘍の診断
子宮の良性腫瘍
明石 勝英
1
,
明石 英史
1
,
川瀬 哲彦
1
Katsuhide Akashi
1
1札幌医科大学産婦人科学教室
pp.961-975
発行日 1970年11月10日
Published Date 1970/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204297
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緒言
良性腫瘍といえども,これにかくれた悪性の存在を考慮して,肉眼的にのみたよらず,術前の諸検査はもとより,摘出材料においても組織診の必要性を強調したい。
本稿では, 1)子宮腫瘍の診断と鑑別の要点 2)類腫瘍性疾患として最近注目をあびているAdenomyosisの術前診断について詳述する。 3)稀とはいえ子宮筋腫の肉腫変化について 4)良性腫瘍の代表として子宮筋腫をあげ,その治療法(保存か手術か)について若干述べてみる。 5) adenomatous hyperplasiaと体癌との鑑別について略述してみる。 6)外来でよくみかける頸管ポリープについて記述し,癌性ポリープの1例を供覧したい。
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