特集 MEによる診断
産婦人科と脈波
前田 一雄
1
,
相原 裕
1
,
富永 好之
1
,
高橋 俊一
1
Kazuo Maeda
1
1鳥取大学医学部産婦人科学教室
pp.209-215
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204176
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はじめに
古来,医師が患者の脈をみるという手技は,診断上の基本技術であり,現在においても変りがない。診断学書にも脈搏の分類が述べられているがこれには主観が入りやすく,客観性に乏しい。脈波を記録することは,1862年に初めてBuissonらによつて試みられたが,いろいろな問題点が多く,臨床面の利用までには至らなかつた。しかし最近では,電子工学が著しく発達し,脈波形の臨床面への応用を可能にするようになり,産婦人科領域においても,諸種の検討に用いられるようになつた。
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