特集 MEによる診断
出血報知器
松浦 鉄也
1
Tetsuya Matsuura
1
1東京松浦病院
pp.217-221
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204177
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はじめに
分娩後しばらくたつてからの出血は,患者の「ぬれた感じ」の訴えによつて初めて気づく場合があり,無痛分娩や麻酔下においては,それすらも不可能で,大量の出血後にようやく発見するといつたケースも起こりうる。著者はこのような問題の対策として,約十年前よりいわゆる"出血報知器"といつたものの考案に努めた。幸いにトーイツ株式会社の技術陣の協力を得て,後述するような器具を製作して利用している。今後の工学的研究によつて,より立派なものが出現することを期待しているが,一応現在の方式について簡単に紹介する。
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